次は、有名なブログやSNSで検索してみる。
ブログやSNSなど動的に生成されるコンテンツの場合、検索エンジンでは見つからないケースが多いからだ。
映像ファイルのファイル名で20件ほどヒットした。
1つづつ見てみるが、同じ映像ファイルはなかった。
海外の有名なSNSで同じように調べると、3つのサイトから同じ映像ファイルが見つかった。
「こりゃ、今夜は徹夜かな?」
大きなため息をつきながら、記録をUSBメモリに記憶していく。
ほぼ、自宅でやるべき作業は終わったので、また、ネットカフェで攻撃だ。
先に、事務所に連絡をいれるか。
「はい。滝沢探偵事務所です」
江島さんの声だ。
「順平です。あれからいろいろ探してみたら、20件弱のサイトで同じ映像ファイルが公開されているのを見つけました。なんで、これからネットカフェに行って、またつぶせるかどうか試してみます。」
「あら、大変ね。もう遅いわよ。明日にしたら?」
「明日は、会社があるからムリっすよ。会議があるから休めないし。」
「そう。大変。じゃあ後で差し入れに行ってあげる。」
「期待しない待ってますよ。お店は三宮駅の高架沿いを元町方面に行ったところにあるネットカフェナンバーワンです。たぶん3時ぐらいまでに終わらなかったらあきらめて帰ります。」
と言って携帯を切ると、もう一度出かける準備を始めた。
近くのネットカフェは使い尽くしたので、電車で三宮まで移動する。
高架沿いに西に移動すると「ネットカフェナンバーワン」の看板がある。
先ほどのネットカフェと同じように変装し、指紋を隠して、偽名で受付に登録する。
同じく個室を借りて、ネットカフェのPCを立ち上げる。ここも最新機種を置いていたので、動作は軽い。
USBメモリで、先ほど調べた動画ファイルを置いているサイトのURLリストと、レンタルPROXYのリストを取り出し、設定していく。
結局、20のサイトが候補としてあったので、その一つづつを確認していく。
いずれも、問題の動画ファイルを公開している。
問題は、個人サイトはなく、商用サイトしかないことだ。プロバイダのサイトや、有償のASP業者や動画共有サイトも含まれている。
個人サイトなら忍び込める可能性はあるが、商用サイトでは難しい。
どうやら、作戦を切り替えなければならないようだ。
先ずは、動画共有サイト、2サイトについて、正式に削除依頼を出すことにする。
盗撮であることは、判るので、よほどのことがない限り削除の依頼は受けてくれるだろう。
依頼者の顔写真もあるので、いざとなれば、本人の依頼であることを示すこともできる。
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