2009年12月8日火曜日

第3話「ウェブサイトの恐怖 漏洩情報を排除せよ」#1

夜の公園に公園の駐車場からヘッドライトの明かりが漏れ込んで、公園の中は明るい。
木立の影が細長く公園の芝生に伸びる。

街中にあるにしては、木立が多く、公園の外からは、中の様子をうかがうことはできない。
夜も19時を過ぎ、何の施設もないこの公園は普段は静かではあるが、今日は何やら人の気配がある。

「あっ」
という叫び声が聞こえ、順平のすぐ隣の木陰にいた男が倒れた。
「順平くん、助っ人がやられたようだ」
ヘッドセットに所長の声が響く。
「みたいですね。」
肩で息をしながら俺が応える。向かいの木陰を見ると人影らしい動きが見えるが、一瞬で狙えない。
「そろそろ、例の作戦いきますか?」
という俺にヘッドセットから
「大丈夫か?」
と心配そうな所長の声。
「なあに、準備ok!10秒後に作戦開始します。」
と一息ついて、
「5、4、3、2、1、GO」
と言って一気に滑り台のある位置までダッシュする。すると、無数の弾が向かいの林の中から発射されるが、むなしく頭上を通過する。

俺を狙おうと体を乗り出した男がうかつにも車のライトに照らされた。

その瞬間、パシュという音がして、その男の眉間が打ち抜かれる。

滑り台の影に隠れようとする俺を狙って、もう一人の男が動いた。

木陰に隠れてはいるが、背景が明るくシルエットに浮かびだしたとたん、頭部が打ち抜かれた。



サバゲー大好きです。


俺の相棒


夜の公園にこんなのがいたらちょっと怖い。


俺は、滑り台に当たるカンカンという音が鳴り止むやむのを待たずに、隣の木立に体を隠した。

さらに、もう1人「あ」という短い叫び声を残して敵が倒れた。所長に撃たれたようだ。

「さすが、所長、良い腕してるね。」

「すまんが、順平くん。火線がこっちに集中してきたから援護してくれないか?」

しまったすっかり忘れていた。

「了解。」

俺はM93Rを構えると木立の影から敵の様子をうかがった。
確かに、俺を狙うものがいなくなり、逆に3人を葬った所長の方に着弾の集中している。
見ると、所長のすぐ近くまでハンドガンを持って移動している男がいる。
ハンドガンで長距離射程は厳しいが、狙ってみる。
セミオートからシングルに切り替え、両手で慎重に狙う。

パシュ

コルガバを持った男の背中に当たったらしく、そのまま前につんのめって倒れた。

これで敵は残り1名のはず。楽勝モードで敵を探すと

「バーン」

という声に振り返ると、声の主は後ろにいた。江島さんだ。



ライフルを持ち運ぶ際は、ケースに入れて。


最近は、ガスより電動ですね。


フルフィンガーだけど、人差し指が出せる優れもの


≪#2へ続く≫
この小説はフィクションであり、実在する国、団体や事象、法律など実在の世界にあるものとは、一切関係ありません。
バナー広告と小説の出てくる物品が似ている場合もありますが、それが同一のものであることを保障するものではありません。

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